配当するか内部に留保するかの線引きは、ごく簡単に言うなら
内部に留保して成長して株主のお金を増やせるなら、留保
成長できないなら株主に配当で返す
自社株買いも値段次第。高い価格の自社株買いは株主のお金を毀損する
安ければ株主のお金を増やすのでやる
増資もいい場合と悪い場合がある
株ってのは会社の所有権
所有権を分割したものが株。
つまり株を持ってる人=オーナー
オーナーは複数人になるので、保有株数に応じて多数決でまず取締役を決める。
その取締役が、従業員と呼ばれる人達と契約を結んで雇う
儲けた利益はオーナー(=株主)の所有になる
つまり、会社というのは徹頭徹尾、オーナーの利益のために存在する
そのために株主は経営者を雇い、経営者は従業員を雇う
で、最近は会社は全てのステークホルダーにも配慮すべき、みたいな論調が出てきたが、それは会社は株主利益のために存在してるという前提があってはじめて意味がある
日本はROEが世界最低とよく言われる
ROEとはリターン オブ エクイティの略
エクイティとは株主資産の意味
株主に預かった資産を使ってこれだけ儲けました、ってのがROE
ROE=Return(純利益)/Equity(株主資産)
と分数で表せる
無駄にお金を溜め込むと、ROEのEの部分が増える
するとROEは低下する
日本の低いROEは言い換えると経営者が株主を無視してきた結果と言える
世界で一番株主を無視する国だった、という事
アメリカではダメな経営者はオーナー(株主)が解雇する
日本人の多くが株主なんてただちょっと配当をもらえるだけの人達で、
会社というのは社長が一番偉くて、この人が所有してる、みたいに思ってる
実際は株主が社長を任命するし、会社そのものを所有してるのは株主なんだよ