トランプ氏、日韓首脳やゆ 「なまりのある英語」まね
【ワシントン=共同】米紙ニューヨーク・ポストは十二日までに、トランプ大統領が九日の選挙資金パーティーで、安倍晋三首相や韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領の「なまりのある英語」をまねして
同盟国首脳らをやゆする一方、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との良好な関係を誇示したと報じた。
パーティーはニューヨーク郊外で開催。
同紙によると、トランプ氏は約五百人の参加者を前に、日米首脳会談で貿易交渉を巡るやりとりを安倍氏の発音をまねて冗談交じりに紹介した。
安倍氏との友情にも触れ、安倍氏の父晋太郎氏が神風特攻隊に志願したことに感銘を受けたと話した。
トランプ氏は「特攻隊員は(出撃前に)酒に酔ったり薬物を摂取したりしていたのか」と尋ねると、安倍氏が「違う。彼らはただ国を愛していた」と答えたと説明。
このやりとりを振り返り「彼らは愛国のために、片道の燃料を積んだ飛行機で鋼鉄の艦船に突っ込んだ。想像してみてほしい」と聴衆に述べたという。
また、トランプ氏は韓国について「すごいテレビを作り、経済も繁栄している。なぜ米国が彼らの防衛のためにカネを払わなければならないのか」と強調。
自身の厳しい交渉ぶりに文氏がどう屈服したか物まねをして説明し「ニューヨーク・ブルックリンの低所得層向けアパートで昔、百十四ドル十三セント(約一万二千円)の家賃を徴収して回ったときよりも、韓国から十億ドル取る方が簡単だった」と自慢した。
一方、正恩氏について「われわれは友達だ。彼は私と会った時だけ笑顔を見せるとみんなが言っている」と関係の良さを誇示し「もし自分が大統領になっていなかったら、大戦争になっていただろう」と語ったという。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201908/CK2019081302000061.html