時事(2017/05/24-16:35)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017052400945&;g=int
【北京時事】中国財政省は24日、米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスによる中国の格付け引き下げに対し、「不適切な手法に基づき、中国経済が直面する問題を誇張している」と批判した。
同省は「債務急増、改革難航、(力ずくの)成長維持が挙げられたが、(いずれも)誇張だ」と反論。「構造改革の取り組みを見くびっている」と不快感をあらわにした。(2017/05/24-16:35)
中国の格下げ、日本のバブル崩壊を想起 似通う経済状況
ムーディーズは24日、中国の長期国債格付けを「A1」に引き下げ、日本と同水準とした。写真は北京の街角に張られた「ニューノーマル」と書かれたポスター PHOTO: NG HAN GUAN/ASSOCIATED PRESS
![【中国】格下げを批判=「不当に問題誇張」 中国の長期国債格付けを「A1」に引き下げ、日本のバブル崩壊を想起[05/24]©2ch.net YouTube動画>1本 ->画像>4枚](http://si.wsj.net/public/resources/images/BN-TO889_354ee_M_20170524074341.jpg)
中国と日本の経済指標の比較。上から、2016年の長期国債格付け(ムーディーズ)、実質GDP成長率、インフレ率、政府債務の対GDP比、15年の国民1人当たりGDP、総人口に占める生産年齢人口の割合
![【中国】格下げを批判=「不当に問題誇張」 中国の長期国債格付けを「A1」に引き下げ、日本のバブル崩壊を想起[05/24]©2ch.net YouTube動画>1本 ->画像>4枚](http://si.wsj.net/public/resources/images/OJ-AZ362_CHINAJ_16U_20170524073306.jpg)
By Andrew Peaple and Peter Landers
2017 年 5 月 25 日 11:43 JST 更新
http://jp.wsj.com/articles/SB12741019684339324672104583166111816949372
一部のエコノミストは以前から、中国が日本と同じ運命をたどる恐れがあると警告してきた――つまり過剰融資に後押しされた好景気の後に長期停滞に見舞われ、その後遺症に苦しむということだ。
米格付け大手ムーディーズは24日、中国の長期国債格付けを「A1」に引き下げ、少なくとも現状では両国の格付けは同水準になった。中国は、25年前に不動産バブルから金融機関の破綻危機に至るバブル崩壊を経験した日本と同様の問題に直面し、対応に取り組んでいる。しかし格付けが日本と同じレベルに引き下げられたことは、中国が日本のような経済の長期低迷を免れることができるかどうか不透明なままであることを想起させた。
http://jp.wsj.com/articles/SB11885244261179044396204583164832728157100
日本は第2次大戦後急速に経済を復興させ、1990年代には経済力は最高潮に達し、もう少しで世界一の経済大国になる勢いだった。当時、中国はまだ毛沢東時代の長年にわたる経済政策の失敗から立ち直る途上にあった。だが中国経済は2001年に世界貿易機関(WTO)に加盟した後、急成長に転じた。21世紀に入ると日本を追い抜いて世界第2の経済大国となり、トップの座を米国と争うまでになった。
http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-182766.html
ムーディーズなどが指摘している中国経済をめぐる懸念は、日本が1990年代初めに直面した問題と共鳴する部分がある。中国の成長の牽引役となってきたのは、当時の日本と同じ高水準の設備投資だ。設備投資が中国の年間成長率に占める比率は、1990年の3分の1から2010年にはほぼ半分に拡大した。
http://jp.wsj.com/articles/SB11885244261179044396204583164832728157100
不動産価格が急騰し、そのテンポが世帯収入やオフィス賃貸料の上昇率をはるかに上回っていることは、現在の中国と1980年代末の日本との共通点の1つだ。日本のバブルのピーク時には、東京の住宅用不動産価格は1年間に69%も跳ね上がった。だが同国の不動産投機家は間もなく熱狂の代価を支払うことになった。1990年代初めには土地価格が15年連続の下落を開始したのだ。
http://jp.wsj.com/articles/SB12188716230581874349104582381403448756844
つづく >>2