
[香港 12日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 中国政府は次世代高速通信規格「5G」の覇権争いに勝つため
膨大な資金をつぎ込み、国内企業を支援している。しかし米国は中国の通信機器大手、
華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の製品を購入しないよう欧州諸国に対する政治的な働き掛けを強めており、
中国は結局のところ通信機器の輸出が滞り、資金が回収できない羽目に陥る恐れがある。
中欧を歴訪中のポンペオ米国務長官はファーウェイ製品を使う国との同盟関係の維持は困難と警告し、
セキュリティー面での不安が全世界で取り沙汰されているファーウェイに対して再び攻撃を浴びせた。
こうした米国の反発はやっかみだと指摘する声もある。一部の統計からは、5G技術で中国が米国よりも優位に立っている状況が読み取れる。
デロイトによると、中国は2015年以降の無線インフラ向け投資の累計が米企業の合計を240億ドル上回り、
さらに今後数年間で5Gに4000億ドル前後を注ぎ込む計画だ。国民1人当たりの電波塔の数も米国の3倍に達している。
中国は国内市場の制圧を足掛かりに世界標準を征し、国内企業は超高速で機器を接続するための技術を基に、
特許やソフトウエアの開発が可能になるかもしれない。しかしこうした大掛かりな投資計画は統計が示すよりもリスクが大きい。
以下ソース
https://jp.reuters.com/article/china-us-5g-idJPKCN1Q20AY