dupchecked22222../4ta/2chb/868/79/mitemite149667986821715339277 俺が異世界で無双しながらモテモテになるTRPG [無断転載禁止]©2ch.net->画像>4枚 ◎正当な理由による書き込みの削除について:      生島英之とみられる方へ:

俺が異世界で無双しながらモテモテになるTRPG [無断転載禁止]©2ch.net->画像>4枚


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1創る名無しに見る名無し2017/06/06(火) 01:24:28.63ID:SBXfhd01
時は西暦2017年。
東京に住む平凡な高校生の佐藤一郎は、ある日の帰宅途中、交通事故に巻き込まれて命を落としてしまう。
だが、一度は三途の川を渡った筈の一郎は、その後再び目を覚ますことになる。
一郎が復活した場所――そこは、剣と魔法とモンスターが支配する異世界だった。

大魔女バーバラに召喚され、伝説の勇者の力を授けられた佐藤一郎。
これはとてつもない力を手にした普通の高校生が、美少女たちと出会ってモテモテになったり、時には世界を救ったりする物語。



ジャンル:ファンタジー
コンセプト:俺が異世界で無双しながらモテモテになるTRPG
期間(目安):特になし
GM:なし
決定リール:あり
○日ルール:一週間
版権・越境:なし
敵役参加:あり
避難所の有無:なし

名前:
年齢:
性別:
身長:
体重:
スリーサイズ:(大体の体格でも可)
種族:
職業:
性格:
能力:
武器:
防具:
所持品:
容姿の特徴・風貌:
簡単なキャラ解説:

2佐藤一郎 ◆YuzO/jb8WeHX 2017/06/06(火) 01:26:31.04ID:SBXfhd01
名前:佐藤一郎
年齢:17歳
性別:男
身長:175cm
体重:64kg
スリーサイズ:普通
種族:人間
職業:勇者(?)
性格:怠け者、エロい
能力:最強の剣術と魔法
武器:光の剣
防具:精霊の鎧
所持品:スマホ、財布など
容姿の特徴・風貌:ミディアムの黒髪と茶色の眼。ややイケメン寄りの日本人高校生。
簡単なキャラ解説:
東京に住む平凡な高校二年生。運動神経は上の下、学力は中の中程度。
ある日交通事故に巻き込まれて命を落とすが、その後大魔女バーバラの手によって、異世界へと召喚される。
召喚の際に伝説の勇者の力を授けられており、最強の剣術と魔法を使うことができる。

3佐藤一郎 ◆YuzO/jb8WeHX 2017/06/06(火) 01:28:38.53ID:SBXfhd01
……ああ、いてえな畜生。

学校からの帰宅途中、信号を思いっ切り無視して突っ込んできたトラックに跳ね飛ばされた俺は、木の葉のように空中を舞いながら、そんなことを思っていた。
自分がこんなことに巻き込まれりゃ、もっと錯乱するもんだと思ってたが、意外にも俺は冷静だった。

だってさ、この状況なら諦めもつくだろ。
手足はなんか変な方向に折れ曲がってるし、内蔵も飛び出てしまってエグい有様だ。
出血量だって多分半端ないし、俺が間違いなく死ぬだろうってことは、流石に一目瞭然なのであった。

ああ……人生って、こんなものなのかな。
生まれてこの方17年間、特に良いこともしなかったけど、別に悪いことだってしちゃいなかった。
普通に学校行って、普通に勉強して、普通に働いて、普通に結婚して、普通に死ぬつもりだったんだけどなぁ。
それがこんなところで、狂った暴走トラックにエンカウントしちまっただけで、即ゲームオーバーかよ。

昔デモ○ズソウルってゲームをやった時に、一面に潜んでるクソ強いモブに瞬殺されたことがあったけど、この理不尽さはそれ以上だろ。
せめて、童貞くらい捨てておきたかったな……
せっかくそこそこイケメンに産んで貰ったんだし、白石さんにも告っときゃ良かったな……

アスファルトに叩き付けられて、徐々に意識が薄くなる中で、まだ俺は悠長にそんなことを考えていた。
気付けば先程までの痛みはもう消えていて、その代わりに、全身がひたすら冷え切っていくのを感じ始める。

さみぃ、すげえ寒い。
もう完全に理解してたけど、俺はこのまま死んでしまうのか。
あっ、俺がこれで家に帰らなかったら、コタローの餌やりと散歩はどうすりゃいいんだろう。
すまんな、コタロー。悪いが今日の晩飯は抜きだ。
お前とはガキの頃からの付き合いだったが、まさか俺の方が先に逝くことになっちまうとは予想していなかった。

まだこんなに小さい子犬だったお前を見た時、なんて可愛い生物がいるんだろうかって思ったよ。
お前が死んだら号泣する予定だったけど、そっちは俺が死んだら泣いてくれんのかな?
じゃあな、コタロー……ああ、あと家族も。

* * *

「……うぉぉおおおっ!!」

そんな悪夢を見た俺は、悲鳴を上げながら飛び起きた。
夢の中の痛みとか、寒さとか、あまりのリアリティに背筋が凍りついている。
俺は慌てて自分の体をまさぐるが、夢で見たような傷なんて全くなかったし、服装も学校指定のブレザーを着たまんまだった。

「……って、ところでここは一体どこだ?」

あの恐怖が夢であることを確認した俺は、まだバクバクしてる心臓を左手で抑えながら、周囲を見渡してみる。
だが、そこは俺が見知った東京の街ではなく……何故か、森の中のようだった。
森?
なんで俺は、一体全体こんなところにいるんだろうか。
今日は平日で、普通に学校行って帰る途中の筈だったんだが……

『……――!』

――と、そこで俺は、不意に誰かの声を耳にした。
首を回して声の主を探してみるが、どうにも見当たらない。

『――――――!!』

今度はもっとはっきりと、その声が強く聞こえた。
そちらの方向へ目を向けてみると、何やら森の奥の方に、おぼろげな光が差しているのを見付けた。
何故かは分からんが、とにかくその声に呼ばれているような気がした俺は、フラフラと森の中を歩き始めた。


【とりあえず開幕します。美少女たちの参加をお待ちしております!】

4アリーシュ ◆Q0KNhGNGQI 2017/06/06(火) 02:17:22.93ID:l1IbyQrO
名前:アリーシュ・マタラムサッフォ
年齢:19歳
性別:女
身長:186cm
体重:74kg
スリーサイズ:104/70/101
種族:人間
職業:魔法戦士
性格:真面目で自信満々、融通が利かない、男慣れしていない
能力:槍・剣を使った魔法、
武器:ハルバード、レイピア
防具:ブレストアーマー等軽装備
所持品:装飾品等
容姿の特徴・風貌:長い金髪を編みこんでいる体格の良い領主の一人娘。いつも自信過剰。
簡単なキャラ解説:ブロッサム王国マタラム地方の歴史あるマタラムサッフォ公爵領の娘。
いつも一人で冒険をするのが日課。イチローと森の中で偶然出会う。


【面白そうなので参加。よろしくお願いします。ガンガン進めてくだしい】


「な、何だあの少年は…! そんな軽装で…もしや盗賊か? そのような足取りで私に楯突くつもりか!?」

アリーシュは突然現れたイチローに驚き、とりあえずハルバードを構えた。

5カフカ ◆efPUSJ5wNs 2017/06/06(火) 20:20:27.14ID:TZCICmzm
名前:カフカ
年齢:20
性別:女
身長:140
体重:32
スリーサイズ:貧相
種族:人間
職業:忍者
性格:ビジネスライク
能力:忍術・変身
武器:暗器
防具:布の服
所持品:忍具
容姿の特徴・風貌:
12.3歳くらいの村娘
赤髪を三つ編みして下げている
服装は村人が山に入るような多少厚手の服でしかなく、色合いや装飾もとに地味だが動きやすくはある

簡単なキャラ解説:
変幻自在の忍者
現在の姿も本来の姿ではなく、変身しているのみ
擬態能力には定評があり、潜入・情報収集・情報操作・扇動・破壊工作・暗殺など、あらゆる任務をこなす
任務に適した姿に変わり、正体を掴ませない。
現在はマタラムサッフォ 公爵領の攪乱任務に就いている。


森の中で対峙するアリーシュと佐藤の間に布を割くような悲鳴が飛び込んできた。
悲鳴と共に木々の間から飛び出てきたのは年の頃12.3歳の少女であった。
「アリーシュ様……!」
アリーシュの顔を見て安堵した表情を浮かべるも、自分が出てきた木々の方を振り返り、もう一度小さな悲鳴を上げてアリーシュの胸に抱きつく。
「オーガです!オーガの群れが……」
少女の言葉を遮るように爆発音にも似た爆音とともに森の木々奈薙ぎ倒されていく。
盛大に上がった土煙の中から現れたのは身の丈3mを越そうかという巨躯を誇るオーガであった。

このあたりの森は村人が薬草摘みなどに訪れる場所で、オーガの生息域は森の奥深く。
本来なら ば遭遇するはずのないのだが……ただ事ではないのはすぐにわかるだろう。
ただでさえ巨躯で邪悪なオーガではあるが、肌色が赤黒く変色し凶暴性を増しているように見える。

「ぐおおぉぉぉぉぉ!!!」
オーガの咆哮は大気を震わせて響き渡り、仲間のオーガを呼び寄せるのであった。
瞬く間に集まった10体ほどのオーガたちに囲まれる三人。
「ひぃぃ!アリーシュ様、助けてー!」
少女はアリーシュの背中に隠れ、腰に手を回し怯え切った様子でしがみついている。

もう一度上がる方向を合図にオーガたちの一斉攻撃が始まる。

6佐藤一郎 ◆YuzO/jb8WeHX 2017/06/06(火) 21:32:14.20ID:SBXfhd01
不思議な光に引かれて、のろのろと森の中を歩いていた俺の前に、コスプレ姿のお姉さんが現れた。
何やらゲームに出てくる女戦士風の格好をしていて、手には槍のような武器も持っている。
……ってか、この人色々とデケーな。
身長だって俺より一回りくらい大きいし、それに……などと思いつつ、俺の視線は自然にある一点へと誘導される。

>「な、何だあの少年は…! そんな軽装で…もしや盗賊か? そのような足取りで私に楯突くつもりか!?」

などと穏やかじゃないことを言い始めたが、正直な話、そんな内容はどうでも良かった。
この時点で、俺は既に「ははーん、さてはテレビの企画だな?」と、理解していたからである。

目を覚ましたら、そこは見知らぬ森の中。
そして唐突に現れた、ファンタジー全開の金髪巨乳美人。
これが仕込みだと見抜けないほど、流石に俺も純粋ではない。現代っ子をナメんじゃねえ。

「おいおい、あまり物騒なことを言うなよ。俺みたいな優良健康少年が、盗賊なんぞに見えんのか?」

まぁ、そうは言いつつも一応返答はする。
あまりこういうアドリブは得意じゃないので、そろそろ次の展開を用意して欲しいのだが――

>「アリーシュ様……!」
>「オーガです!オーガの群れが……」

――とか思ってたら、お誂え向きに次のイベントが降ってきた。
流石テレビ、用意周到だぜ。見れば今度は赤毛ロリが、鬼っぽいのをたくさん連れてこちらに向かってくる。

>「ぐおおぉぉぉぉぉ!!!」

鬼っぽい奴の咆哮で一瞬たじろぐけれど、これがテレビだと分かっている俺は、大してビビるわけでもない。
しかし、すっげーリアルな外見だな……
最近の特殊メイク技術ってのは、まったく大したもんだ。

「ハッ、雑魚が数ばっか集めたところで大したことねえ。纏めて相手をしてやるぜ!」

俺はテレビを意識しつつ、ノリノリで見栄を切ってみせる。
わらわらと湧いてきたこいつらも、見た目からして恐らく雑魚だろう。なんかゴブリンみたいな雰囲気だし。

「……オラァ!!」

そして、俺は小学生の頃に習っていた空手を思い出しながら、鬼の腹部に正拳突きを叩き込んだ。
しばらく振りに誰かを殴ったにしては、腰もよく回ったし、会心の一撃だったと言える。
モロに食らった鬼は、空気を読んで跳ね上がり、そのまま3メートルくらい後ろまで吹っ飛んでくれた。……いや、飛びすぎじゃね?

「さーて、次はどいつだ? 死にたいヤツから掛かってきな」

敵の中のスタントマンもかなり優秀なようだし、俺は再び拳を構えて、周囲へと視線を送る。
その姿に怖気づく鬼たちの演技も、中々どうして秀逸なものであった。

7創る名無しに見る名無し2017/06/07(水) 11:27:15.45ID:08rkxKzA
潰れた糞スレ

8カフカ ◆efPUSJ5wNs 2017/06/10(土) 18:22:21.23ID:pmtnFy4b
マタラムサッフォ領の自由冒険者アリーシュといえば近隣領にまで顔が知れ渡り有名人である。
男勝り、いや、人として類まれない身体能力に恵まれ、武道百般。
更に魔法まで使えると来ればその実力たるや推して知るべし。
実力に裏打ちされた自身とまじめな性格で名声は上がるばかり。

そんな有名人が森で惨殺されたとなれば一波乱も二波乱も起きるというもの。
その波乱はやがて大きな波となりマタラムサッフォ領を揺るがし、公爵の足元を掬う最初の一手なのだ。

カフカは弱弱しい幼女に変身し、保護を求めるふりをしてオーガの群れを誘導。
アリーシュの背後に隠れしがみつく、というように見えるが実際にはその自由を大きく奪っているのだ。
繰り出される一撃は原始的な一撃ではあるが、オーガの膂力をもって振るわれるそれは圧倒的な質量兵器といっても良い。
人間の力で受けることは不可能!
ここにアリーシュ暗殺はなったかに思えたのだが、一つ誤算があった。

それが偶然居合わせた佐藤一郎である。
カフカにとっては単に偶然居合わせた哀れな犠牲者。
オーガの群れにすり潰される名もなき男だったはずなのだが

>「……オラァ!!」
以外にも男は反撃に出る。
が、まあ素人にしてはそれなりに肩になった一撃ではあるが、あくまで素人としては、だ。
戦士の一撃に比べるべくもない上、オーガに放つには余りにも貧弱。
カフカからすればただ素人が拳を前に突き出したも同然の突きであったはずなのに、恐るべ き威力を発揮するのだった。

どう見ても素人の拳撃に巨躯を誇るオーガが吹き飛んだのだ。
オーガが、それもカフカが秘術を使い凶暴性や膂力を増したオーガがであり。
その拳にどれだけに威力が乗っていたのか想像がつかない。

「はぁ?」
その場にいた全てのモノの視線が佐藤一郎に注がれる。
カフカの注意もそちらに向かい、アリーシュを掴んでいた手が緩んでしまうほどに。

注意は一点に注がれるが時間は無情にも進み続ける。
アリーシュに向かうオーガの一撃は迫るし、カフカの拘束が降るんだアリーシュは咄嗟に防御に入る。
勿論強化されたオーガの一撃を人であるアリーシュが受けきることはかなわず吹き飛ぶのであるが、防御が間に合ったことにより死ぬには至らな かった。
が、問題はそれよりも、一瞬佐藤一郎に注意が向いてしまったがゆえにカフカまで巻き沿いで吹き飛んでしまったことである。

アリーシュとカフカはともに吹き飛ばされ茂みへと転がっていく。
だが、その二人に追撃が及ぶことはない。

>「さーて、次はどいつだ?」
佐藤一郎の挑発が効いたか、一撃で仲間を屠った事に怒りを覚えたか。
その場にいた全てのオーガたちが佐藤一郎に向かい襲い掛かるのであった。

9創る名無しに見る名無し2017/06/10(土) 20:32:56.54ID:h7KELCb7
残念ながら
もういないんだぜ?

10佐藤一郎 ◆YuzO/jb8WeHX 2017/06/10(土) 22:30:21.36ID:MKeyVIUR
>「はぁ?」

俺が鬼っぽい奴を一匹始末した傍ら、気付けば先程の金髪巨乳と赤毛ロリも吹っ飛ばされていた。
まぁ、無論ヤラセなので無事だろうが、ともかくここは見せ場のつくりどころだ。

「んなっ……テメーら、女子供にまで手を出しやがって。俺が皆殺しにしてやるぜ!」

そして、俺がもう一度啖呵を切ったと同時、10匹くらいの敵たちが一斉に襲い掛かってきた。
だが、それにしても――

(コイツら、幾らなんでもノロノロ動きすぎじゃないか?)

連中も俺が殺陣の素人だから、ゆっくりとアクションをしてくれているのだろうが、だとしても動きが遅すぎるように感じる。
まるで、止まっている≠ンたいだ――と、誇張表現抜きで思う。
気を使ってくれるのは有り難いけれど、テレビ的にこんなんで大丈夫なのだろうか。

「オラァ、二匹目!!」

前方から迫る鬼のパンチを、極めて最小限の動きで躱した俺は、相手の隙だらけな横っ面を目掛けて、今度は回し蹴りを叩き込んだ。
――実に、いい手応えだった。
空手を現役でやっていた頃でも、こんなに体が軽く動いたことは無い筈だ。
手も足も、俺がイメージしていたよりもずっと速く疾走り、正確に敵の体を撃ち抜く。
この辺りで流石に俺も少し違和感を覚え始めたが、テレビを意識してるからアドレナリンとかそういうのが出まくっていて、いつもより興奮してるのだろうと、俺は勝手に結論した。

そして、その後は僅か十数秒の出来事だった。

正拳、肘鉄、足刀――俺の打撃を食らった鬼たちは、いちいち大袈裟に吹っ飛んだり、崩れ落ちたりしてくれて、瞬く間に全滅していた。
俺みたいな素人が戦っても、上手く合わせてくれたプロスタントマン達の実力に合掌しつつ、俺は茂みの方へ転がされていた女二人の元へ向かう。

「おーい、結構派手に吹っ飛んでたけど大丈夫か?」

11創る名無しに見る名無し2017/06/10(土) 23:23:51.38ID:h7KELCb7
もうおらんてー

12カフカ ◆efPUSJ5wNs 2017/06/11(日) 10:53:12.55ID:e+LE5RJ8
不覚を取ってアリーシュとともに吹き飛ばされた茂みの中。
アリーシュは息はあるようだが気絶しているようで動けない。
暗殺者としては絶好の機会である。
このまま証拠を残さずとどめを刺すことなど造作もないのではあるが、それができなかったのには訳がある。

茂みの中から見える佐藤一郎とオーガたちの群れの戦い。
いや、それはもはや戦いと云えるものではなかった。
一方的な虐殺。
かろうじて目で追えた佐藤一郎の動きは、完全に素人のそれである。
体術、歩法、体捌き、戦闘技術……大凡あらゆるものがめちゃくちゃなのに、ありえないほど速く、そこから繰り出される打撃群は強化されたオーガを一撃で屠っていく。

意味不明の上に理解 不能
不確定要素に遭遇した時、工作員のプロとしては接触を避け観察し分析をするのだ。
故に、あえてアリーシュにとどめを刺さずその場から姿を消した。

>「おーい、派手に吹っ飛んでたけど大丈夫か?」
ものの十数秒でオーガたちを倒しきった佐藤一郎が茂みの方にやってきて目にするだろう。
血まみれで倒れる虫の息のアリーシュを。
そこにカフカの姿はすでにない。

カフカの姿を探すのならすぐに気づくだろう。
周囲には己とアリーシュしかいない事を。
充満するオーガの血と死臭が、佐藤一郎が認識してきたフィクションではなく、現実の出来事であると。

偶然居合わせただけにしては余りにも強力で意味不明な佐藤一郎が、この状況でどう行動するか。
不確定要 素の行動選択を観察する事で確定項目にしていこうとするカフカの選択であった。

13佐藤一郎 ◆YuzO/jb8WeHX 2017/06/12(月) 01:11:04.00ID:dMhgeMEK
俺が茂みを掻き分けて奥に進むと、そこには金髪の姉ちゃんが血塗れでブッ倒れていた。
その姿を見て、思わず息を呑むが……えーっと、これ、血糊だよな?
俺は念のため、人差し指で血を擦って舐めてみると、それはしっかりと鉄の味がした。

「やべえ、これマジで怪我してんじゃねえのか……? おーい、誰かいないのか! 俺らのこと見てんだろ!?」

思わぬアクシデントが発生し、俺は周りに居る筈のスタッフに声を掛けてみるが、返事は一切ない。
というか、いつの間にかあの赤毛の少女も姿を消してるし、さっきから誰の気配も感じない。

――俺の背筋に、ゾクリと寒気が走った。
今までずっとテレビのヤラセだと思っていたが、もしかしてこれは、もっと違う何かなのか?
あまりの現実離れした状況に、思考が追い付かなくなってきたが、ともあれまずはこの姉ちゃんを手当てするのが先だ。

俺はポケットからハンカチを取り出し、相手の頭に巻いて止血をする。
どうやら気を失っているだけみたいだし、一先ず命の心配はなさそうだ。
だが、しかし――

「体にも傷を負ってないか確かめるのは必要だよな……うむ」

などと言い訳をしながら、俺は姉ちゃんが装備した鎧をいそいそと外して、上着をはだけさせる。
すると、その奥から飛び出してきた巨大な2つのメロン様が目に入り、俺はもう一度息を呑んだ。

「ふむ……ふむ、ふむ」

ざっと見た感じ、体の方に外傷はないみたいだ。
それから俺は姉ちゃんの胸に手を当てて、心臓の鼓動をチェックする。
脈拍確認――良し。大きさ――良し。柔らかさ――良し。

「結構なお手前でした」

俺は一通りの確認を終えたあと、相手の着衣を整えてから、両手を合わせて巨乳を拝んだ。
本当はどこかに連れていって、しっかりと治療を施すべきなのだろうが、生憎ここがどこなのかも分からないし、俺よりデカい人間を担いで歩くほどの体力もない。
無理に連れ出すよりも、誰かを探して呼んできた方が早いと判断し、俺は姉ちゃんを寝かせたままその場を後にした。

* * *

鬼たちと戦った場所から立ち去った俺は、最初に光が見えた方へと、再び足を進める。

それから歩いて何分も経たない後、俺は目的の場所に到着した。
見ればそこには誰かの墓が立っており、薄暗い森の中でも、ちょうど木々の間から燐光が差し込んで、その墓を神々しく照らし出していた。

「……勇者アルトリウス、ここに眠る」

俺は墓に刻まれた文字を呆然と眺めながら、ポツリと呟く。
それは漢字でもなく、アルファベットでもなく、全く見たこともないような文字であったが、何故か内容は理解することができた。

14カフカ ◆efPUSJ5wNs 2017/06/12(月) 18:31:14.42ID:+t2K116O
【アリーシュさん他のスレに移籍してしまったようで、お話作れなさそうなので私のこれで失礼しますね】

15創る名無しに見る名無し2017/06/12(月) 19:37:54.05ID:9bnC9kJq
その程度かお前は

さて、ユリウスは責任取って自スレをちゃんと進めろや

16創る名無しに見る名無し2017/06/12(月) 21:50:44.14ID:murFBqFT
ユリウスガイジに一人でスレ進められる力量があるわけないじゃん

17アリーシュ ◆Q0KNhGNGQI 2017/06/13(火) 23:23:20.20ID:UnVLGlTx
>「おいおい、あまり物騒なことを言うなよ。俺みたいな優良健康少年が、盗賊なんぞに見えんのか?」
「済まないが、どう見てもわれには盗賊にしか見えぬ。大体なんだ? そのふざけた格好は…」

イチローの服装に戸惑いながら武器を構える。
すると、赤毛の少女、カフカがオーガの群れを引き連れて現れる。
>「アリーシュ様……!」

「何をしているのだ、カフカ!」

カフカは遊撃として家では身辺警護から特殊任務までさせられているが、大抵は放蕩の邪魔をすることが多い。
今回もアリーシュには予定外の登場だった。
しかし、これだけの大きさのオーガをこの数では、さすがのアリーシュにも分が悪い。腰が引けていると。

>「……オラァ!!」

イチローが勢いよくオーガたちを倒していった。
すると、横からオーガの一撃が入る。カフカが手を掴んでいたようだが、巻き添えにする訳にもいくまい。
アリーシュは自ら防御行動に出た。

「あぁっ!」
防御は間に合うものの、その一撃は凄まじく、カフカと共に吹き飛ばされ、
ブレストアーマーもひび割れて吹き飛ばされ、気を失いかけた。

>「おーい、派手に吹っ飛んでたけど大丈夫か?」

薄れゆく意識の中、アリーシュは仰向けに倒れたままそのことに気付いた。
あれだけいた巨大なオーガの群れが、イチローによって全て倒されていたのだ。
あたりには血や臓物の臭いがたちこめる。余裕がある。この男、やはり只者ではない。

>「体にも傷を負ってないか確かめるのは必要だよな……うむ」
「…!」

気がつくとイチローによってブレストプレートが外される。
窮屈に詰められていた乳房がふるんと、両脇に飛び出す。それは下着越しでも自己主張していることだろう。

>「ふむ……ふむ、ふむ」

抵抗しようにも身体が動かない。イチローはそのまま執拗に乳房を揉みながら何かを確認していた。
やがて下着も脱がされる。外傷の確認だろうか。先端部が空気に触れ、アリーシュは僅かにびくりと身体を震わせた。
>「結構なお手前でした」

何を納得したのか、下着を元通りにし、壊れたブレストプレートをその上に重ねる。
頭を安静な形にされ、寝かされたような気がした。そして男の離れる気配がする。

「くっ…!」
ようやく意識を取り戻したアリーシュは、プレートを放棄し、
腰のベルトにサーベルが差し込まされいるのを確認すると、ハルバードを持ってイチローを追う。
もはや身体を包んでいるのは上半身に関しては一枚の白い布だけだが、気にしてはいられない。

>「……勇者アルトリウス、ここに眠る」
イチローが何かを呟き、納得したような表情をしたところに、背後から飛び掛り、掴みかかった。
組み伏せるような形で押し倒し、イチローにハルバードの切っ先を突きつける。

「何がここに眠る…だ! 貴様、われに何をしたか覚えているであろうな!
われの鎧は貴様が壊したのか? それで襲ったのか。 オーガどもを倒したことは、あ・と・で、褒めてやる!
その前にどこから来た何者か名乗れ! そしてわれに謝罪せよ!」

全体重をかけてイチローに圧し掛かり、詰め寄る。

【ということで再びよろしくお頼み申す】

18ユリウス ◆1EVLRW3SMs 2017/06/14(水) 04:00:17.27ID:rvvR8XJN
名前:リヴェンジャー“ユリウス”
年齢:不明
性別:男
身長:210cm
体重:110kg
スリーサイズ:巨漢
種族:不明
職業:不明
性格:不明
能力:不明
武器:巨大なハルバード
防具:漆黒のフルプレートアーマー
所持品:不明
容姿の特徴・風貌:茶色の長髪、筋肉の塊のような肉体
簡単なキャラ解説:復讐者と化した“最凶の男”

19ユリウス ◆1EVLRW3SMs 2017/06/14(水) 04:00:51.07ID:rvvR8XJN
「フシュゥゥ……」

同じ刻、ユリウスはこの世界へと“転生”した。
森で半裸のアリーシャを見付けたユリウスは、手始めに2時間ほど強姦して、満足したあとは捻り潰してから捨てた。


「う、うおおおおっ……絶対に許さねえ!」

その凶行を目にしたイチローは、勇者の墓に突き刺さっていた剣を引き抜いて、ユリウスへと遅い掛かる。
これが後に勇者と呼ばれるイチローと、魔王と呼ばれるユリウスの最初の邂逅だった。

20佐藤一郎 ◆YuzO/jb8WeHX 2017/06/14(水) 04:07:36.36ID:rvvR8XJN
それから色々あって、俺が世界を救って回ったり、美少女たちからモテモテになった後。
俺はこの魔王の城で、ユリウスと最後の対峙を果たしていた。


「ウォオオオオ、行くぞ! ユリゥゥゥウウス!!」

俺は勇者の聖剣を携えて、ユリウスへと躍り掛る。


「来い、イチロォォォーーーー!!!」

対するユリウスは、愛用のハルバードを構えて俺を迎え撃つ。

そしてこの世界の命運は、二人の戦いに委ねられたのであった。





【長い間、ご愛読ありがとうございました!
ユリウス先生の次回作にご期待下さい!】

21創る名無しに見る名無し2017/06/14(水) 12:28:24.55ID:jsB4MgEh
完結乙
いいエンディングだったな

22アリーシュ ◆Q0KNhGNGQI 2017/06/19(月) 14:33:01.93ID:Ra25KThD
>「フシュゥゥ……」

抵抗できないアリーシュの身体にユリウスが覆いかぶさる。
その凶行は二時間にも及び、アリーシュはユリウスの圧倒的な力によって屈し、陵辱の限りを尽くされた。
行為が終わった後は首を捻り、死んだ方が幸福かと思われたが、不幸なことにアリーシュは生きていた。

「…うぅぅ…」

>「う、うおおおおっ……絶対に許さねえ!」

イチローがユリウスに向かって飛び掛る。
そのまま二人は激戦を繰り広げながらアリーシュの元を去った。

「…くっ、われをこのような目に遭わせるなど…殺してやる…
ユリウス、殺してやる…!」

肉体的にも精神的にも破壊されたアリーシュはなかなか動くことができず、
ハルバードを拾い匍匐しながら汚れた肉体を這わせ、さらにその奥の滝にたどり着くと身を清めた。
ユリウスの汚物は洗っても洗っても次から次へと出てくる。まるでそれ自体が意思を持っているかのように。

ようやく元の場所に戻り、ボロボロの衣服を纏うと、マタラムサッフォの家へと戻っていた。
今までに経験することが無かったが、途中野盗に何度か襲われ、数人の命を奪わざるを得なかった。
苦虫をかみ殺したような表情で家へと戻った。

しかし、静寂はそう長くは続かなかった。ユリウスの子を妊娠したことが発覚すると、父はアリーシュを追放し、
辛うじて小さな町に家を貰い、そこで子供を産み、育てながらユリウスへの復讐のためだけに行動した。
ユリウスの情報は掴めなかったが、イチローの足取りはあっさりと掴めた。
あちこちで少女たちにモテモテになっていたようだが、ときおり少女を暗殺し、その足取りを子育てをしながら監視していった。

ついに魔王ユリウスへの攻撃が行われると知ったアリーシュは、既に5歳になる息子チャーリーを連れてイチローを尾行した。

>「ウォオオオオ、行くぞ! ユリゥゥゥウウス!!」
>「来い、イチロォォォーーーー!!!」

ハルバードを構えると、アリーシュはユリウス目掛けて大声で叫ぶ。

「おいユリウス! われをよくもあのような目に遭わせてくれたな。
こちらが貴様とわれの子、チャーリーだ。息子の前で、華々しく散るが良い。
ウォオオオオ、行くぞ! ユリゥゥゥウウス!!」

アリーシュはユリウスよりも一回り以上小さな愛用のハルバードを構えると、ユリウス目掛けて駆けていく。

もとい、この世界の命運は、三人の戦いに委ねられたのであった。


True End


【ユリウス先生の続きにご期待下さい!】


lud20170809034253
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