侑「歩夢ー、帰ろっ！」 歩夢「うん、今日はどこか寄って帰るの？」 ->画像>2枚

侑「別に欲しいものもないし今日はいいかなー」

侑「歩夢は？」

歩夢「私は…特にないかな」

侑「りょーかい、じゃあ行こっか」

歩夢「うん」

侑「あれからもう半年かー」

歩夢「あれからって？」

侑「せつ菜ちゃんのライブ」

歩夢「もうそんなに経ったんだね」

侑「今でも覚えてるよ、あのトキメキ」

歩夢「私も。スクールアイドルを始めて、本当に良かった」

侑「スクールアイドル始めてから歩夢って少し変わったよね」

歩夢「変わった？」

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ

侑「前より積極的になったっていうかさ」

侑「自分を出すようになったって感じ？」

歩夢「うーん、言われてみればそうなのかも」

侑「中学校までは歩夢ってずっと私と一緒にいたじゃん？」

歩夢「今もずっと一緒だよ？」

侑「それはそうなんだけどさ」

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ

侑「ずっと引っ込み思案だったのに最近はほかのお友達と一緒に遊んだりしてさ、引っ込み思案の頃が懐かしいよ」

歩夢「スクールアイドルを始めてから沢山の人に話しかけられるようになったからね。お友達もたくさんできたよ」

侑「ふーん…」

歩夢「どうしたの侑ちゃん？」

侑「なんか歩夢が遠くなっちゃったきがして」

侑「私たちって幼稚園の時からほとんど一緒の生活してたでしょ？」

侑「よくどっちかの家で夜ご飯食べたり、お泊りしたり、 一緒に寝たり、お風呂に入ったり…」

侑「そんな生活が当たり前だと思ってたけど中学校くらいから少しずつ変わってきて」

侑「一緒にお風呂は入らなくなったし、変なことでけんかになったりさ」

侑「少しだけ歩夢が遠くに行っちゃったような感覚がしたんだよね」

侑「なんか今もそんな感覚になってる」

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ…

歩夢「侑ちゃんがそんなこと言うなんて珍しいね」

侑「たしかに歩夢っぽいこと言ってるかもね」

歩夢「私ってそんなに弱腰なのかな…」

侑「あははっ！別に歩夢が弱腰だなんて全然思ってないよ」

歩夢「むぅ…ちょっともやもやするよ侑ちゃん…」

歩夢「でもそっか…侑ちゃんもそう思ってくれてたんだね」

侑「ん？歩夢にはいつも思ったこと言ってると思うよ」

歩夢「侑ちゃんが私に弱音吐くなんてなかなかないことだよ？」

侑「あー、言われてみればそうかも」

歩夢「いつも私ばっか後ろ向きなこと言ってて…」

侑「そんな歩夢も可愛いよ」

歩夢「も～！侑ちゃん！」ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ

侑「いててっ、本当のことだよ？」

侑「こんなことしてたらバス間に合わないよ？」ｽﾀｽﾀ

歩夢「あ、待ってよ侑ちゃ～ん！」

そっか…歩夢に弱音を吐いたのいつぶりだろ…

侑「まぁいっか、歩夢だしね」

⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞

歩夢っぽいこと言ってる、って二人の中でもそういう認識なんだな。わかるけど

ちょっと重そうな侑ちゃんもたまらん

「歩夢ちゃーん！」

「今日も可愛いよー！」

「こっちみてー！」

「みんなありがとう！」

ねぇ、今日も一緒に帰ろうよ

――っ！！

「ごめんね侑ちゃん」

「ま

ﾋﾟﾛﾝﾋﾟﾛﾝ

歩夢「もしもし侑ちゃん？！大丈夫？！」

侑「歩夢…？」

歩夢「私のこと呼んだよね？」

侑「歩夢のこと？」

侑「あー、呼んだような呼んでないような…」

歩夢「侑ちゃんの声聞こえた気がしたんだけど…」

帰宅したらすぐ隣なのにね
それでも一緒に帰りたがるのいいぞ

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵三*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ

うなされて大きな寝言だったのか、それとも何となく感じ取ったのか、どちらもいいね
続き気になるけど出る時間だからスレ残ってますように…

侑「気のせいじゃない？」

歩夢「そっか…」

侑「あ、今日も起こしてもらっちゃった」

侑「おはよう、歩夢」

歩夢「あ、うん、おはよう侑ちゃん」

歩夢「今日もあそこで待ってるね」

侑「りょーかいっ」

侑「なんか変な夢見てたけどなんだったっけなぁ…」

侑「まあいっか！」

@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ

期待

侑「ごめん！待った？」

歩夢「全然待ってないよ」

歩夢「じゃあ行こっか」

侑「うん」

歩夢「今日も放課後は音楽科の居残りがあるの？」

侑「そーだねー、みんなに早く追いつかなきゃいけないから結構大変…」

侑「でも楽しいよ！」

歩夢「そっか」ﾆｺｯ

@cﾒ*˘ ᴗ ˘ﾘ

歩夢もさびしい思いしてそう

重い侑ちゃん好きだから期待

侑「なんか歩夢嬉しそう」

歩夢「侑ちゃんがニコニコで話してるんだもん、私も嬉しくなるよ」

侑「そうかな？」

「あ、あの！」

侑「ん？どなたですか？」

「スクールアイドルの上原歩夢ちゃんですよね？」

歩夢「はい、そうです」

「うわぁ～！握手してもいいですか？」

歩夢「いいですよ」ﾆｷﾞ

「こ、これからも頑張ってください！！」ｽﾀｽﾀ

⎛(cV„◉ 皿 ◉V⎞

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ

歩夢「あ、行っちゃった…」

侑「元気な子だったね」

侑「歩夢が人気者になるとこっちまで嬉しくなるなぁ！」

歩夢「人気だなんて…かすみちゃんとかせつ菜ちゃんの方が魅力的だし…」

侑「そーゆーところだぞー歩夢ぅ～」

侑「歩夢は可愛いんだからもっと自信持ちなよ」

歩夢「か、可愛いって…//」

「あれって歩夢ちゃんじゃない？」

「あ、本当だ！可愛いな～」

「歩夢ちゃん顔赤くない？」

「ほんとだ！かわいい…」

侑「ほら、ファンのみんなも可愛いってさ」

歩夢「早く行こっ！」

侑「そんな腕引っ張らなくてもついてくって」ﾆﾔﾆﾔ

>>27
これ初めて見たwww

放課後

侑「先生、今日は遅くまで残ってもいいですか？」

先生「大丈夫ですよ、でもあまり無理はしないでくださいね？」

侑「ありがとうございます！」

侑「歩夢に連絡しとくか」

侑(今日は結構遅くまで残るから先に帰っていいよ)

歩夢(私待ってるね)

侑「相変わらず既読つくの早いなぁ…私も見習わないと」

侑(7時過ぎまでだけど本当に大丈夫？同好会終わるの5時くらいでしょ？)

歩夢(全然大丈夫だよ、正門で待ってるね！)

侑「ほんと優しいな、歩夢って」

侑(ありがと)

侑「歩夢のためにも頑張ろう！」

―――

侑「うーんと…うげ、すっごく難しいや」

侑「なんか疲れちゃった…」

侑「ちょっと休憩するかー」

侑「…ってあれ、同好会って今日は校庭で練習なんだ」

せつ菜「かすみさんならもっと頑張れます！！後一息です！！！」

かすみ「えぇ～かすみんもう疲れちゃいましたよ～！」

侑「ふふっ、ここまで二人の声が聞こえてくるんだ」

侑「みんな楽しそうだなぁ」

歩夢もニコニコしてる。楽しそうで本当によかった…

「歩夢ちゃーん！」

侑「…っ！」

「こっちみてー！」

侑「…………っ！！」ﾊﾞｸﾊﾞｸ

侑「…あれ？なんで…」ﾊﾞｸﾊﾞｸ

侑「今日の私、結構調子悪いのかな…」

侑「やっぱり早めに帰ろっと」

放課後　正門

侑「歩夢っ！」

歩夢「あ、侑ちゃん！」

歩夢「今日は遅くまでやるんじゃなかったの？」

侑「そのつもりだったんだけどなんか疲れちゃって」

歩夢「あんまり無理しちゃダメだからね？」

侑「分かってる分かってる」

歩夢「本当に心配なんだからね？」

侑「…ありがとう」ﾆｺｯ

歩夢「？うん、どういたしまして」

歩夢「今日はまっすぐ帰ろうね」

侑「なんか買っていくものとかないの？」

歩夢「だって侑ちゃんが疲れてるのにどこかに行くなんてダメだよ」

侑「別にいいよ、歩夢といれば疲れも取れるし」

歩夢「絶対だめだよっ」

歩夢「今日はゆっくり休もうね」

侑「うん」

侑の部屋

侑「今日も疲れたぁー…」

侑「調子悪いし早く寝よっと」

ﾋﾟﾛﾝ

歩夢(今日は絶対早く寝てね！)

侑(分かってるって、そんな心配しなくてもだいじょーぶ)

歩夢(明日も侑ちゃんと一緒に登校したいんだからねっ)

侑(はーい、じゃあおやすみ)

歩夢(おやすみ)

侑「…おやすみ、歩夢」

⎛(cV„´•̥ _ •̥ V⎞

>>38
泣いてる侑ちゃんもかわいいYO!

歩夢ちゃんもすぐ既読ついて2時間待ってるつもりだったんだよな

嫉妬侑ちゃんとかいう人間国宝

───

綺麗なスポットライトだなぁ…

逆光でよく見えないけど、すごく綺麗だよ

「ありがとう」

私も行きたいな、そっちに

「自分の道を信じて」

「じゃあ行ってきます」

行かないで、もう少しだけ一緒にいたいよ

「でも行かなくちゃ」

「あのスポットライトの向こう側に」

「みんなが待ってるから」

やめてよ、嫌だよ

「笑顔で送り出してくれたのは侑ちゃんだよ？」

「私を信じて」

「絶対に───」

@cﾒ*˘ ᴗ ˘ﾘ 信じて侑ちゃん

侑「待って！」

侑「っはぁ…っはぁ…」

侑「なに…？これ…」

侑「うわ、しかも3時？タイミング悪すぎるよ…」

侑「流石に歩夢もねてるしなぁ…起こすわけにも行かないし」

侑「うーん…だめだ…夢、思い出せないや」

侑「でも私、待ってって言ってたよね…」

侑「まぁいいや、覚えてもない夢ってことはそんな重要じゃないはずだし」

侑「…多分だけどね」

ﾋﾟﾛﾝ

侑「むぅ…」

ﾋﾟﾛﾝ

侑「ふわぁ…もしもし」

歩夢「おはよう侑ちゃん」

歩夢「よく眠れた？」

侑「変な夢みちゃってさ、あんまり眠れなかったよ」

歩夢「変な夢？」

侑「うん、全然覚えてないんだけどね」

歩夢「体調悪いなら休んでもいいんだよ？」

侑「むしろ元気だから大丈夫だよ」

侑「じゃあまたあそこで」

歩夢「うん！待ってるね！」

侑「早く準備しないとね」

―――

侑「お待たせ」

歩夢「おはよう侑ちゃん」

侑「それ電話でも言ってなかった？」

歩夢「電話だけじゃ気持ちが全部伝わらないからね」

侑「気持ちのこもったおはようってあるの？」

歩夢「あるんです～！」ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ

毎朝モーニングコールで起こしてくれるのは特別だからだよ気付いて侑ちゃん

侑「あははっ、歩夢ってば朝から本当に元気だね」

侑「じゃあ私も気持ちをいっぱい込めて…」

侑「おはよう、歩夢！」

歩夢「おはよう侑ちゃん！」ﾆｺｯ

歩夢「じゃあ行こっか」

侑「うん！」

バスの中

歩夢「そういえば変な夢ってどういう夢だったの？」

侑「ん～…今頑張って思い出してるんだけど…」

侑「ステージの裏？みたいなところにいて…誰かを見送るっていう夢だったんだけどさ」

侑「なんかその人にはどこかに行って欲しくなくて…」

歩夢「行って欲しくなくて？」

侑「気づいたら起きてたんだよね」

歩夢「なんかおかしな夢だね」

侑「うん…変な…っ！」

見えない…歩夢が…太陽の逆光になって…

歩夢「え？何？どうしたの？」

侑「…………」ﾊﾞｸﾊﾞｸ

歩夢「侑ちゃん？」

侑「…行かないで」

歩夢「え？」

侑「…え？」

侑「あ、なんでもない」

歩夢「…侑ちゃん？」

侑「なんか今日の私おかしいよね」

歩夢「…………」

歩夢「侑ちゃん、今日の同好会は休も？」

侑「体調の方は全然平気だよ、本当に」

歩夢「侑ちゃんが大丈夫って言うならいいんだけど…」

あの日、せつ菜さんのライブさえなければ…

当たり前になり過ぎてて、普段してることがどれだけ特別か気が付かなくなってるんだね

放課後　同好会部室

せつ菜「これで全員揃いましたね」

侑「今日は結構大事な話？」

せつ菜「そうですね、先ほど連絡があって緊急で集まってもらいました」

愛「連絡？なんかのイベントとかに呼ばれたの？」

せつ菜「お、さすが愛さん、察しがいいですね」

かすみ「かすみんだってわかってましたけどね～」

しずく「そんなところまで張り合わなくてもいいんだよ？」

璃奈「かすみちゃん、対抗意識すごい」

愛「もしかして愛さんに勝負を挑んできたの？」

愛「愛さんに勝とうだなんて1000年早いぞかすかす！」

かすみ「だーかーらー！かすかすじゃなくてかすみんですぅ！」

果林「こらこら、せつ菜が困ってるじゃない」

せつ菜「同好会って感じがしてこの雰囲気も好きですよ」

彼方「イベントの招待か～、同好会も大きくなったもんだねぇ～…エマちゃん、膝まく…ら…」ｽﾔｰ

エマ「彼方ちゃん、これからみんなで話し合いするんだから起きてなきゃだめだよ～…」

彼方「むぅ…もう一息だぞ、彼方ちゃん」

果林「自己暗示でもかけてるの？」

彼方「そうでもしないと寝ちゃいそうだよ～」

せつ菜「まぁ今日の話し合いはすぐ終わるので少しだけ頑張ってくださいね」ﾆｺｯ

侑「すぐ終わるってことはメンバーも日時も決まってるのかな？」

せつ菜「はい、日時は来週の日曜日にダイバーシティの大階段です」

せつ菜「メンバーは全員参加です！」

愛「おお～！全員で歌うのはスクールアイドルフェスティバル以来かな？愛さん燃えてきた～！」

せつ菜「歌うのは一曲だけなのでその一曲を全力で歌いましょう！！」

しずく「集合時間はいつなんですか？」

せつ菜「夜の7時くらいからと言っていたので…侑さんは何時くらいがいいと思いますか？」

侑「そうだね…7時に始まるなら6時には集まっていたいよね」

せつ菜「わかりました、じゃあ日曜日は18時に現地集合で！」

せつ菜「今日のミーティングはここまでです」

せつ菜「私たちの声を、会場の皆さんに届けましょう！」

同好会一同「おー！」

かすみ「じゃあ早速みんなで練習しましょ～！」

かすみ「しず子、りな子、練習場所まで競走だよ！」

璃奈「あ、かすみちゃん待ってー」

しずく「廊下走ってたらまた先生に怒られるよー！？」

愛「じゃあ私たちも行こっか」

歩夢「そうだね、すごくやる気出てきたよ！」

彼方「すやぁ…………」

エマ「彼方ちゃん、もう時間だよ？」

果林「私たちは彼方を起こしてから行くわね」

侑「わかりました！」

歩夢だけとかじゃなくて全員参加だからまだ大丈夫なのかな

放課後　帰路

侑「来週のライブすっごく楽しみ！」

歩夢「そうだね！招待されたってことは同好会も有名になってきてるんだね…」

侑「こうやってイベントに招待されると実感湧くよね！」

侑「どんなパフォーマンスが見られるんだろう…！あーほんと楽しみ！」

歩夢「歌う曲は『夢がここから始まるよ』なんだよね」

侑「うん！初めて見たとき、本当に心がいっぱいになったよ！」

侑「また聞かせて欲しいな、『あなたの為の歌』っていう言葉！」

歩夢「うん！///」

侑「でもまた歩夢が遠くに行っちゃうなぁ…」

侑「私なんか成長できてるのかわかんないよ」

歩夢「そんなことないよ侑ちゃん」

歩夢「音楽科に転科できたって言うこと自体がすごく大きな成長だよ！」

歩夢「侑ちゃんはもっと自信持って！」

侑「歩夢…」

侑「やっぱり私には歩夢がそばにいないとダメかも」

歩夢「え、ええ？！どうしたのいきなり！」

侑「あれ？なんか私変なこと言った？」

歩夢「侑ちゃんきっと疲れてるよ、早く帰ろ？」

侑「えー？全然疲れてないけどなぁ…」

歩夢「嬉しいんだけどね？嬉しいけどこんなに後ろ向きな発言するなんて侑ちゃんっぽくないっていうか…」

侑「私っぽくない？」

侑「歩夢がそう言うならそうなのかなぁ…」

歩夢「…………」

歩夢「体のほうは大丈夫なんだよね？熱とか…」

侑「それは本当に大丈夫だってば」ﾆｺｯ

侑「じゃあまた明日」

歩夢「うん…」

弱気な侑ちゃんもかわいい

侑の部屋

侑「とりあえず勉強しないとなぁ…」

侑「同好会のスケジュールも確認しないと…」

侑「……」ｶｷｶｷ

侑「…………」ｶｷｶｷ

侑「…はぁ」

侑「全然集中できないや…」

侑「歩夢は私のこと、どう思ってるんだろう…」

侑「接する機会が少なくなって寂しいって思ってるのかな」

侑「はぁ…」

侑「…同じ気持ちだといいな」

今まで歩夢が自分から離れていくかもなんて想像したことないからだろうなあ

―――

あれ、ここは…部室？

暗いなぁ…電気つけないと。

ﾊﾟﾁｯ

ここには、私一人だけ？

あ、みんなの衣装が置いてある。みんな可愛いなぁ。

……

歩夢のは？なんでないの？

歩夢？どこにいるの？

もしかして、1人でまたどこかに行っちゃったの？

歩夢…歩夢…どこにも行かないでよ…

重い侑ちゃん最高だいすきゆうぽむ最強

──

侑「歩夢…」ｸﾞｽﾝ

侑「もう、どこにも行かないで…」ｸﾞｽﾝ

───

朝

侑「……」ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

歩夢「侑ちゃん？どうしたの？」

侑「おはよう歩夢」

歩夢「うん、おはよう」

歩夢「侑ちゃんからかけてくるなんて珍しいね？」

侑「ねぇ…歩夢」

歩夢「なぁに？」

侑「待ち合わせ場所で会うまで通話切らないでいい？」

歩夢「？うん、いいよ」

侑「ありがと」

───

侑「いただきまーす」

歩夢「何食べてるの？」

侑「なんだと思う？」

歩夢「うーんと…卵焼き！」

侑「すご！あたってるじゃん！」

歩夢「ほんとに？やったー！」

侑「歩夢は朝ごはん食べたの？」

歩夢「今から食べるところだよ」

歩夢ちゃんも心配して何度も聞いてるけどこうなっちゃうんだね

侑「じゃあ今度は私が当てるね！」

歩夢「なんだと思う？」

侑「うーん…」

侑「卵焼き？」

歩夢「すっごくおしい！」

歩夢「正解は目玉焼きでした！」

侑「あ～おしい！」

歩夢「じゃあいただきます」

侑「私は歯磨きしてくるね」

歩夢「うん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

───

歩夢「私は準備できたよ」

侑「私も」

歩夢「じゃあ今日は玄関から一緒に行こ？」

侑「そうだね」

歩夢「せーの」
侑「せーの」

ｶﾞﾁｬ

歩夢「おはよう侑ちゃん」

侑「おはよう歩夢！」

家族はどう思って見てるんだろうｗ

歩夢「侑ちゃんが自分で起きてくれたら玄関から一緒に登校できるんだよ？」

侑「あー確かに…」

歩夢「頑張りすぎて夜更かししちゃダメだよ？」

歩夢「一歩ずつだよ？」

侑「それは分かってるんだけどさ、やっぱり焦っちゃうよ」

侑「今が一番私にとって大変な時期だってことはわかってる。同好会の活動も、音楽科のことも、この先の未来のことも考えなくちゃいけない」

侑「一歩ずつって案外難しいんだなぁ…」

歩夢「侑ちゃん…」

侑「…それに歩夢のこともだよ」

歩夢「…………」

侑「歩夢がどんどん先に行って、会う機会が減って、追いつこうとしても私はその場に留まってて…」

侑「いつも一緒だったのにこうやって関係がなくなっていくのが怖い」

侑「中学校の時もそうだって言ったじゃん？でもあの時とは違ってさ」

侑「どんなに一緒に行動しなくなっても、喧嘩しても、隣には絶対歩夢がいた」

侑「でも今は違うんだよね」

侑「なんていうんだろう…今までは一緒の道を歩いてたのにどんどん私と歩夢の道が離れていって…」

歩夢「…一人で歩いていくのが怖いの？」

侑「…」

侑「うん、怖いよ」

侑「だって今まで歩夢がいてくれたのに急に一人になって…」

ﾑｷﾞｭｯ

侑「…歩夢？」

歩夢「大丈夫だよ侑ちゃん」

歩夢「大丈夫」

歩夢「侑ちゃんも言ってくれたでしょ？」

歩夢「『いつだって私は歩夢の隣にいるよ』って」

歩夢「私もね」

歩夢「私も侑ちゃんの隣にずっといるよ」

歩夢「どんなに離れ離れになってもずっと一緒だから」

侑「でも…ファンのみんなと歩夢が一緒にいたりすると…繋いでた手が離れてく感じがするよ」

歩夢「手が離れても…それでも私は侑ちゃんの手を掴みにいくよ」

@cﾒ*˘ ᴗ ˘ﾘ

大人になっても一緒にいるためには、乗り越えなくちゃいけないところだよね

侑「歩夢…」ｸﾞｽﾝ

歩夢「だから私のことは心配しないで」

歩夢「侑ちゃんは侑ちゃんの夢を追いかけてね？」

歩夢「私は全力で応援するから」

歩夢「もし寂しくなっちゃったら、その時は電話だったり、私の部屋にきて欲しいな」

侑「でも、歩夢に迷惑はかけられないよ」

歩夢「それって今更心配すること？」ﾆｺｯ

歩夢「侑ちゃんは今いろいろなことで頭がパンクしてると思うの」

歩夢「私たち、もう家族みたいなものなんだから一人で抱え込まないで」

歩夢「これまでだってずっとそうしてきたでしょ？」

侑「なんか歩夢が頼もしくみえるよ」

侑「…やっぱり違うかな」

歩夢「ん？どう言うこと？」

侑「歩夢が私の隣にずっといてくれたから私もやりたいことがやれたんだよね」

侑「頼もしく見えるんじゃなくてずっと頼もしかったんだよね、歩夢って」

侑「ありがとう、歩夢」

歩夢「どういたしまして、侑ちゃん」

侑「…それでも、ほんの少しだけだけど、怖いなぁ…」

歩夢「侑ちゃん…………」

日曜日

せつ菜「皆さん着替え終わりましたね！」

かすみ「早くライブやりたいですぅー！」

エマ「あと10分くらいかな？待ちきれないよ～！」

歩夢「でもやっぱり緊張するよ～」

侑「みんな頑張ってね！」

果林「侑はどこで見るの？」

侑「実はまだ決めてないんですよね」

侑「ステージ裏で見るのもお客さんとして見るのもどっちも面白いんですよね…」

歩夢「今日は裏で見てみない？」

歩夢「スクールアイドルの一員として見てみるのもいいかなって思って」

彼方「お、それいいね～」

せつ菜「ですね！侑さんは同好会の一員ですしこちら側からしか見えない景色から見るのもいいですね！」

侑「そうだね、今日は裏からみんなを応援するよ！」

スタッフ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の皆さん、ステージ上へお願いします！」

せつ菜「分かりました！ではかすみさんから順にステージへ！」

かすみ「侑せんぱい！かすみんの可愛さは後ろからでも映えますからね～！よく見ててくださいよ～？」

しずく「…ふぅ…よしっ！侑さん、行ってきます！」

璃奈「侑さんも楽しんでね。璃奈ちゃんボード『ワクワク』！」

エマ「もう心がぽかぽかしてきた～！行ってくるね侑ちゃん！」

愛「愛さんは5番目だよね！よーし、レッツゴー！5ーだけに！」

せつ菜「この大階段で皆さんとライブできるなんて最高です！これも侑さんのおかげです！ありがとうございます！」

彼方「侑ちゃん、あとで膝枕貸してね～」

果林「行ってくるわね、一番輝いて見えるのは誰なのか教えてあげるわ」

侑「みんな頑張って！」

歩夢「侑ちゃん」

侑「歩夢…」

侑「…歩夢も行くんだね」

歩夢「うん、同好会のみんなも、ファンのみんなも待ってる」

侑「そっか…」

侑「頑張って！」

歩夢「そんな作り笑いしなくてもいいんだよ？」ﾆｺｯ

歩夢「侑ちゃんも、私のこと待ってるでしょ？」

侑「…うん」

侑「絶対、帰ってきて」

歩夢「うん！ぜっっったい侑ちゃんの手を掴みに帰ってくるからね！」

歩夢「行ってきます！」

侑「…行ってらっしゃい！」

歩夢「みなさん、こんにちは！…こんばんはかな？」

歩夢「私たち」

9人「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です！」

歩夢「今回、私たちはスクールアイドルフェスティバルで披露した『夢がここからはじまるよ』を歌います！」

侑「可愛いなぁ、歩夢」

ゆうぽむちょい足しのシーンが思い浮かんだ

歩夢「今日はここに集まってくれたみんなの為」

 

 

歩夢「『いつもそばで見守ってくれるあなた』の為に、全力で歌います！」

 

 

侑「……っ！」

侑「歩夢ぅ…」ｸﾞｽﾝ

───

スタッフ「お疲れ様でした！ほんとに最高でした！ファンでよかったですよほんと！」

せつ菜「お疲れ様でした！楽しんでいただけたならこちらとしても凄く嬉しいです！」

スタッフ「30分ほど楽屋を空けておきましので着替えや帰りの支度はそちらでお願いします」

スタッフ「それでは失礼します！お疲れ様でした！」

せつ菜「ありがとうございます！お疲れ様でした！」

せつ菜「みなさんもお疲れ様でした！今日は大成功でしたね！」

🌸cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 最高のステージだったよ！

歌で気持ちを伝えるの控えめに言って最高

エマ「お客さんもすごく盛り上がってたね！」

彼方「ペンライトの数すごかったねぇ～あんなに多いとは思ってなかったよ～」

かすみ「誰の色が1番多かったと思います？もちろんかすみんですよね！」

果林「そうかしら？黄色より青の方が目立ってたわよ？」

愛「愛さん的にはオレンジが1番多かったよ？」

かすみ「ぐぬぬ…かすみんが一番って言ったら一番なんですぅ！」

彼方「でもかすみちゃんは・・・・・・・・」



歩夢「侑ちゃん」

侑「歩夢…」

ﾆｷﾞｯ

歩夢「二人で帰ろ？」

侑「…うん！」

帰り道

歩夢「今日のライブ、どうだった？」

侑「もちろん最高だったよ」

侑「みんな綺麗だったなぁ…」

侑「みんな輝いて見えていたけど…」

侑「やっぱり歩夢が一番綺麗だったよ」

歩夢「ありがとう、侑ちゃん」

歩夢「今までもらってきた声援で一番嬉しいよ」

歩夢「あのね、侑ちゃん」

侑「なに？」

歩夢「スポットライトに当てられてなくても、ファンのみんなのペンライトよりも、大きな声援よりも」

歩夢「侑ちゃんっていうたった一人の声の方が私を勇気付けてくれるの」

歩夢「それがどんなに小さな声だったとしても、侑ちゃんがいるから私はスクールアイドルを続けられるの」

歩夢「そんな魔法が私を…ってひゃあ？！」

侑「…………」ﾑｷﾞｭｰ

歩夢「侑ちゃん…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

🌸cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ

侑「ずっとこのままがいい…」

侑「私だけのスクールアイドルでいてほしいよ…」

歩夢「…それはいやだよ侑ちゃん」

侑「え…？」

歩夢「二人で…」

歩夢「二人で一緒に進もうよ、侑ちゃん！」

歩夢「離れ離れになってもじゃなくて、これからもずっと一緒にいれるように進も？」

歩夢「今までして来たように、これからも、ずっと、ずーっと未来も」

歩夢「私は侑ちゃんと一緒に進みたい！」

侑「歩夢…」ｸﾞｽﾝ

侑「ふふっ…」

歩夢「侑ちゃん？」

侑「歩夢」

侑「私、歩夢がそばにいないとやっぱり何もかもうまく行かないよ」

侑「だから…歩夢が進み続けるなら私も進み続けるよっ！」

歩夢「やっと最高の笑顔の侑ちゃんが見れたよ」ﾆｺｯ

🌸cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ

───

歩夢「侑ちゃん起きてー」ﾕｻﾕｻ

侑「むぅ…歩夢も一緒に寝ようよぉ…」

歩夢「それはまた今度ね」

歩夢「一緒に朝ごはん作るって侑ちゃんが言ったんだよ？」

侑「はっ！そういえばそうだった！」

侑「顔洗ってくるね！」

歩夢「うん！」

―――

侑「歩夢先生！今日はなにを作るんですか？」

歩夢「今日は休日だしゆっくり作れるんだよね…」

歩夢「侑ちゃんは何食べたい？」

侑「うーん…卵焼き！」

歩夢「侑ちゃんって本当に卵焼き好きだよね」

侑「歩夢の作る卵焼きが好きなんだよ？」

歩夢「侑ちゃん//」

歩夢「私も侑ちゃんのつくる卵焼き大好きだから今日は卵焼きにしよ？」

侑「りょーかいです先生！」　

歩夢「先生はダメですよ侑ちゃんさん！」

侑「あはははっ！侑ちゃんさんってなに？」

歩夢「んも～侑ちゃん！」ﾆｺﾆｺ

───

侑「上手くできたかな…」

歩夢「侑ちゃんの美味しそう！」

侑「えーでも形悪いよ…」

歩夢「形なんか関係ないよ？」

歩夢「侑ちゃんが作ってくれたってだけで絶対美味しいよ！」

歩夢「じゃあお皿に盛り付けて…」

侑「やっぱり歩夢のは綺麗だなぁ！」

歩夢「毎日少しずつ練習したんだー」

休日に一緒に朝食ってそういうことかな

侑「へぇ、やっぱり歩夢はすごいや」

歩夢「えへへ、ありがと」

歩夢「それじゃあ…」

歩夢「いただきます！」
侑「いただきます！」

歩夢「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

侑「…どう？」

歩夢「…侑ちゃん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

侑「やっぱりダメだったかな？歩夢のを真似してみたんだけど…」

歩夢「だーいすき！」ｶﾞﾊﾞｯ

侑「わぁ？！いきなり抱きつかないで味の感想言ってよー！」

歩夢「だって侑ちゃんが私のためだけに作ってくれたって思うと嬉しくって…」

侑「…おいしかった？」

歩夢「もちろん！」

歩夢「いままで食べてきた卵焼きの中で一番おいしかったよ！」

侑「お、お世辞は別にいいんだからねっ」ﾆｺﾆｺ

歩夢「ほんとだって～！」ﾆｺﾆｺ

───

歩夢「私は食器洗うから侑ちゃんは勉強していいよ」

侑「…いやだ」ｴﾌﾟﾛﾝｸｲｯ

歩夢「侑ちゃん？」

侑「私も歩夢と一緒に洗うよ！」

歩夢「えー？でもスポンジ1個しかないよ？」

侑「いいのいいの！」

侑「私は食洗機に置く係っ！」

歩夢「私一人で十分だよ…？」

侑「歩夢と一緒にいたいの…」ﾎﾞｿｯ

歩夢「侑ちゃん…///」

───

侑「とりあえず家事は全部終わったね」

歩夢「今日はどこか行く？」

侑「うーん、せっかくの休みなんだけど今日は勉強するよ」

歩夢「じゃあ私も一緒に勉強するよっ！」

侑「ほんとに？ありがと！」

歩夢「一緒に暮らしてるとこう言うのも気軽にできるからいいよね」

侑「まさか歩夢が二つ返事でOKしてくれるとは思わなかったよ」

歩夢「一緒にいれる時間が減ったなら一緒にいれる時間を作ればいいと思って」

歩夢「侑ちゃんも同じ気持ちで嬉しかった」

侑「私もだよ、歩夢」

歩夢「えへへ…」
侑「えへへ…」

歩夢「勉強しよっか」

侑「うん」

───

侑「……」ｶｷｶｷ

歩夢「……」ｶｷｶｷ

侑「…」ｶｷｶｷ

侑「……」

侑「…ねぇ歩夢」

歩夢「なに？」

侑「肩、借りてもいい？なんか眠くなって来ちゃってさ」

歩夢「私の膝でもいいよ」

侑「ありがと」

侑「ふわぁ…」

───

歩夢「……」

歩夢「寝たかな…？」

歩夢「最近の侑ちゃん、リラックスしてて私も嬉しいよ」

歩夢「…ずっと一緒にいようね、侑ちゃん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

侑「あゆ…む…」

歩夢「っ！？」ﾊﾞｸﾊﾞｸ

侑「あゆ…ぅ…」

歩夢「寝言…？」

侑「わたしの…」

歩夢「かわいいなぁ…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

侑「えへ…へ…」

歩夢「おでこならファーストキスじゃないよね…？」

歩夢「…」ﾁｭｯ

歩夢「えへへ…」

歩夢「大好きだよ」

歩夢「あっ、もうお昼なんだ…」

歩夢「お姫様を起こしてあげないとね」

歩夢「侑ちゃん起きて～」ﾕｻﾕｻ




終わり

最後までご覧いただきありがとうございました！
お台場に遊びにいってたんでお昼とか全然更新できなくて申し訳ないです

おつでした。不安になっちゃう侑ちゃんすごく可愛かった。一緒にいるために一緒に進もうってすごくいいね

最高によかった。ありがとう
この二人はお互いに重いくらいがちょうどいい…

最高だった…ただただ感謝…

🌸cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ 私達なら何だって乗り越えていけるよね

素晴らしいゆうぽむをありがとう…

感想うまくまとまらないけど最高によかった…ありがとう、乙でした

🌸cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ👍

素晴らしい…
重い侑ちゃん大好きだから本当に良かった乙

⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞

ありがとう……

⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞b

たまにこういうのがあるからラ板はやめられない

🌸cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ ゆうぽむ同棲は万能薬だよ

めっちゃ良かった

心のポムが喜んでる