立憲民主党の野田佳彦代表は7日の定例会見で、自身に近い蓮舫前参院議員(57)について、同党が今夏の参院選比例代表に擁立する方向で調整に入ったことについて問われ、「個別の候補予定者のプロセスについてお話しすることは控えたい」と否定せず、調整中であることをにじませた。
記者から「蓮舫さんが昨夏の都知事選に出た背景には、野田先生の推しがあった。残念な結果になったが、蓮舫さんに次の参院選で雪辱してほしいと率直に思っておられるのではないか」と問われた野田氏は「正確には、私が都知事選に出ろと言ったことは1回もなく、表明する日の朝にご連絡をいただいた」とした上で、「(蓮舫氏の)参院選の話は一部報道では出ていますけれど、比例区の票を上積みし、できるだけ多くの議席を獲得するために比例でももっと頑張らないといけないという思いを持ち、比例区の候補の擁立に向けて、鋭意努力をしている最中」と述べた。
その上で「候補予定者になる意思があるかどうか、それぞれのみなさんに確認しながら、すでに比例区で戦うことを決めている団体もあるのでご意見なども聞きながら、そういうプロセスを各候補予定者に行っているところだ。個別の候補予定者のプロセスに関することをこれ以上、お話しすることは控えたい」と述べ、蓮舫氏の立候補に向けた調整についても否定しなかった。
タレントやキャスター出身の蓮舫氏は、2004年参院選東京選挙区で初当選。4期目の途中だった昨年7月に行われた都知事選に出馬し、約128万票を獲得したが、3選された現職の小池百合子知事、次点となった前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏に及ばず、3位に終わった。
蓮舫氏は都知事選直後の昨年7月13日、自身のインスタグラムでライブ配信を行った際には、国政復帰について「どうかなあ。今はねえ、国政選挙はもう、考えてない」と明言していた。最近では、国政の話題などについてXで積極的に発信を続けている。
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