国民民主党の地方での躍進が止まらない。16日に投開票された大分市議選で、同党新人の阿部邦彦氏(53)がトップ当選を果たし、国民民主として初の議席を獲得した。同党は今年、北九州市議選や横浜市議補選などでも議席を確保しており、今夏の参院選に向けて勢いを加速させた。
阿部氏は民間会社の労働組合を経て、昨年1月に国民民主党を支援する産別労組の「UAゼンセン」に入局した。任期満了に伴う16日の大分市議選に出馬し、2位以下を大きく引き離した。
阿部氏は、自身のインスタグラムに「皆さま方のおかげで『当確』という2つの文字をいただけることができました」と謝意を述べる動画をアップした。
国民民主党の玉木雄一郎代表(役職停止中)は17日、X(旧ツイッター)で、阿部氏の当選について、「9155票でトップ当選。ありがとうございました」と投稿した。ちなみに2位の候補は5502票だった。
国民民主党は、看板政策の「年収103万円の壁」の引き上げや、「ガソリン減税」などで世論の支持を拡大させている。報道各社の世論調査で政党支持率は底堅く推移しており、野党第一党の立憲民主党を上回ることも少なくなく、夏の参院選に向けて野党内で強い存在感を発揮している。
https://www.sankei.com/article/20250217-VWCHFDJF7NE2FDIFWKBPWSXAOI/