![ヒット曲でコロナ対策抗議のデモ隊に対抗、一緒に歌う参加者も NZ [きつねうどん★]->画像>6枚](https://www.cnn.co.jp/storage/2022/02/14/a5ee0042a9abc6552d982ad36044ec27/t/768/432/d/220213031111-01-new-zealand-covid-mandate-protest-super-169.jpg)
首都ウェリントンの国会議事堂前でプラカードを掲げるデモ参加者/Hagen Hopkins/Getty Images
(CNN) 新型コロナウイルス対策規制に反対してカナダで始まった抗議デモ「フリーダム・コンボイ」が、世界各地に飛び火している。ニュージーランドは13日、国会議事堂前に陣取ったデモ隊に対して異例の戦術を展開。バリー・マニロウやジェームス・ブラントのヒット曲、さらにはロス・デル・リオが流行らせたスペインのダンス曲「恋のマカレナ」を議会のスピーカーから流して対抗した。
CNN提携局のラジオ・ニュージーランド(RNZ)によると、首都ウェリントンではワクチン義務付けに反対するデモ隊が、国会議事堂の敷地内で野営したり道路上に集まったりしている。
議事堂のスピーカーから音楽が流れると、デモ隊は野次を飛ばしたり、対抗してトゥイステッド・シスターの1984年の楽曲「ウィー・アー・ノット・ゴナ・テイク・イット(我々は受け入れない)」を流したりした。この楽曲は、デモに参加するトラック運転手のいわばテーマソングになっている。
議会側の選曲はニュージーランド議会のトレバー・マラード議長が担当し、曲の合間にワクチンの宣伝を挿入。選曲についてはツイッターで多数の提案が寄せられた。中には英歌手ジェームス・ブラントさんからの提案もあった。
ブラントさんはデモの様子を伝えるBBCのニュースを投稿し、ニュージーランド警察に関連付けたツイートで「うまくいかなかったら声をかけて」とコメントしている。
これに応えてマラード議長は「大変親切な申し出をお受けします。唯一の疑問はそれが私たちの警察にとって公正かどうかですが、彼らは対応できると思います」と応じた。
13日午前には、セリーヌ・ディオンのヒット曲「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」が、下手すぎるリコーダー奏者として有名になったマット・マルホランドさんの演奏で流れた。
マラード議長は、この曲が議会のスピーカーで流れる前にツイッターで感想を募り、続いてブラントさんの「ユア・ビューティフル」を流した。RNZによると、ユア・ビューティフルはあまりに何度も流れたために、やがてデモ参加者も音楽に合わせて歌い始めたという。
さらには2013年のディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌「レット・イット・ゴー」や、幼児ソングの「ベイビーシャーク」も流れたと伝えられている。
議会側は音楽に先立ち、デモ隊を解散させる目的でスプリンクラーも使用したが、それでも数百人が居座り続けていた。RNZはウェリントン当局者の話として、週末にかけて約3000人が居座ったと伝えている。
フリーダム・コンボイの抗議デモはフランスの首都パリにも到達し、一時的に道路を封鎖して催涙ガスで解散させられた。
当初はカナダのワクチン義務付けに反対するトラック運転手の抗議デモとして始まったが、その後マスク義務付けやロックダウン、集会の禁止といったコロナ対策規制に反対する市民らが加わっている。
https://www.cnn.co.jp/world/35183470.html