https://mainichi.jp/articles/20220203/k00/00m/010/308000c
毎日新聞 2022/2/3 22:00(最終更新 2/3 22:00) 721文字
立候補者の演説を聞く聴衆=長崎市で2022年2月3日、中山敦貴撮影
3日告示された長崎県知事選は、現職と新人2氏が立候補した。自民県連の支持が現職と新人で割れる異例の分裂選挙。与野党相乗りで現職が大勝した過去2回から構図が一変する中、各陣営が選挙戦をスタートさせた。
今回の知事選で、自民は現職の中村法道氏(71)と、県連が推薦する新人で医師の大石賢吾氏(39)=維新推薦=で支援が分かれる。知事選で自民が分裂するのは4選を目指した党公認の現職を元参院議員が破った1970年以来。この日の両陣営の第一声に自民所属の県議が姿を見せるなど、情勢は混沌(こんとん)としている。
「3期12年間、人口減少対策などに力を注いできた」。中村氏は長崎市中心部の公園で第一声を上げた。新型コロナウイルス対策に専念するため、表だった選挙活動はしないと公言していたが、関係者によると「分裂選挙の中で、あいさつなしでは済まされない」との陣営の意向でマイクを握った。応援弁士は「心ある自民党議員、団体が知事を支援している」などと力を込めた。
大石氏も活発な選挙活動は控える方針だが、知名度向上が課題になるなか「新人が顔を売るチャンスを失うわけにはいかない」(陣営関係者)と、長崎市中心部の繁華街で出陣式に臨んだ。「さまざまな県の課題が前に進んでいない。元気のいい県を作っていく」と支持を呼びかけ、選対幹部の自民県議も「新しい県を作ろう」と世代交代の必要性を訴えた。
新人で食品関連会社社長の宮沢由彦氏(54)は、県庁近くの広場で第一声を上げ「経営者としての知恵を生かして、長崎を前に進める」などと訴えた。共産県委員会が自主的に支援するが、支援者は「政党とは関係なく、広く訴えを広げるだけだ」と話した。【田中韻、中山敦貴、長岡健太郎】
毎日新聞 2022/2/3 22:00(最終更新 2/3 22:00) 721文字
![自民、異例の分裂で情勢混沌 長崎知事選告示、過去2回と構図一変 [ひよこ★]->画像>6枚](https://cdn.mainichi.jp/vol1/2022/02/03/20220203k0000m010309000p/9.jpg)
立候補者の演説を聞く聴衆=長崎市で2022年2月3日、中山敦貴撮影
3日告示された長崎県知事選は、現職と新人2氏が立候補した。自民県連の支持が現職と新人で割れる異例の分裂選挙。与野党相乗りで現職が大勝した過去2回から構図が一変する中、各陣営が選挙戦をスタートさせた。
今回の知事選で、自民は現職の中村法道氏(71)と、県連が推薦する新人で医師の大石賢吾氏(39)=維新推薦=で支援が分かれる。知事選で自民が分裂するのは4選を目指した党公認の現職を元参院議員が破った1970年以来。この日の両陣営の第一声に自民所属の県議が姿を見せるなど、情勢は混沌(こんとん)としている。
「3期12年間、人口減少対策などに力を注いできた」。中村氏は長崎市中心部の公園で第一声を上げた。新型コロナウイルス対策に専念するため、表だった選挙活動はしないと公言していたが、関係者によると「分裂選挙の中で、あいさつなしでは済まされない」との陣営の意向でマイクを握った。応援弁士は「心ある自民党議員、団体が知事を支援している」などと力を込めた。
大石氏も活発な選挙活動は控える方針だが、知名度向上が課題になるなか「新人が顔を売るチャンスを失うわけにはいかない」(陣営関係者)と、長崎市中心部の繁華街で出陣式に臨んだ。「さまざまな県の課題が前に進んでいない。元気のいい県を作っていく」と支持を呼びかけ、選対幹部の自民県議も「新しい県を作ろう」と世代交代の必要性を訴えた。
新人で食品関連会社社長の宮沢由彦氏(54)は、県庁近くの広場で第一声を上げ「経営者としての知恵を生かして、長崎を前に進める」などと訴えた。共産県委員会が自主的に支援するが、支援者は「政党とは関係なく、広く訴えを広げるだけだ」と話した。【田中韻、中山敦貴、長岡健太郎】