https://mainichi.jp/articles/20220131/k00/00m/040/207000c
毎日新聞 2022/1/31 19:51(最終更新 1/31 19:51) 613文字
福岡地裁=福岡市中央区で
特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)が関与したとされるスナック女性経営者刺傷事件の被害者側が、工藤会トップの野村悟被告(75)=別事件の殺人罪などで死刑判決を受け控訴中=ら幹部3人に計7973万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁(立川毅裁判長、上田洋幸裁判長代読)は31日、3人に6155万円の支払いを命じた。野村被告の代理人は毎日新聞の取材に「控訴する」としている。
女性の代理人などによると、女性は暴力団組員の立ち入りを禁じる標章を掲げる店を経営し、2012年9月に北九州市の自宅近くの駐車場で顔などを切りつけられ重傷を負った。
この事件では、実行役とされる組員ら8人が組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)で起訴され一部は有罪が確定。野村被告は起訴されておらず、訴訟では事件への関与を否定して請求棄却を求めていた。しかし判決は、女性側が求めた暴力団対策法の代表者(使用者)責任の規定などに基づく野村被告らの賠償責任を認定したという。
野村被告らはこれまで工藤会が関与したとされる射殺事件や刺傷事件などの被害者側から計5件の損害賠償請求を起こされ、地裁判決が出たのは3件目。いずれも野村被告らに賠償を命じており、うち1620万円の支払いを命じた別の判決は確定している。福岡県警の捜査関係者は今回の判決を受けて「資金に窮している工藤会にとってさらなる打撃につながる。引き続き取り締まりを進めていきたい」と話した。
毎日新聞 2022/1/31 19:51(最終更新 1/31 19:51) 613文字
![工藤会トップ・野村被告らに6155万円の賠償命令 福岡地裁 [ひよこ★]->画像>1枚](https://cdn.mainichi.jp/vol1/2021/08/18/20210818k0000m040239000p/9.jpg)
福岡地裁=福岡市中央区で
特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)が関与したとされるスナック女性経営者刺傷事件の被害者側が、工藤会トップの野村悟被告(75)=別事件の殺人罪などで死刑判決を受け控訴中=ら幹部3人に計7973万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁(立川毅裁判長、上田洋幸裁判長代読)は31日、3人に6155万円の支払いを命じた。野村被告の代理人は毎日新聞の取材に「控訴する」としている。
女性の代理人などによると、女性は暴力団組員の立ち入りを禁じる標章を掲げる店を経営し、2012年9月に北九州市の自宅近くの駐車場で顔などを切りつけられ重傷を負った。
この事件では、実行役とされる組員ら8人が組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)で起訴され一部は有罪が確定。野村被告は起訴されておらず、訴訟では事件への関与を否定して請求棄却を求めていた。しかし判決は、女性側が求めた暴力団対策法の代表者(使用者)責任の規定などに基づく野村被告らの賠償責任を認定したという。
野村被告らはこれまで工藤会が関与したとされる射殺事件や刺傷事件などの被害者側から計5件の損害賠償請求を起こされ、地裁判決が出たのは3件目。いずれも野村被告らに賠償を命じており、うち1620万円の支払いを命じた別の判決は確定している。福岡県警の捜査関係者は今回の判決を受けて「資金に窮している工藤会にとってさらなる打撃につながる。引き続き取り締まりを進めていきたい」と話した。