https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/05/28/kiji/20200528s00042000004000c.html
[ 2020年5月28日 05:30 ]
![湘南から「海の家」消える？今夏の海水浴場設置中止、続々発表…県ガイドライン「厳しい」 [ひよこ★]->画像>3枚](https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/05/28/jpeg/20200527s00042000348000p_view.jpg)
緊急事態宣言が解除され、片瀬西浜海岸の水辺で遊ぶ人たち
Photo By スポニチ
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、神奈川県の湘南地区で今夏の海水浴場の開設中止が相次いで決まっている。県が開設条件として作成した「海水浴場運営ガイドライン」を守るのは「難しい」と自治体や海水浴場組合などが判断した。夏の風物詩である海の家が“消滅危機”にある。
ガイドラインは海の家に対し、完全予約制やイベントの中止、椅子やテーブルの間隔を広くすることなどを要請。ビーチではソーシャルディスタンス（社会的距離）確保のために目印を設置し、ライフセーバーにはフェースシールドの装着などを求めている。
観光名所として人気の江の島（藤沢市）が目の前にある「片瀬東浜海水浴場」で、海の家を毎年開いてきた「紀伊国屋旅館」の近藤和仁さんは「県は（海の家を）やるなと言いたくてガイドラインを出したんでしょう」とガックリ。大正時代から約100年続く海の家を今年は見送ると決め、その理由を「ここ数年は若者客が減り、海の家はもうからない。厳しいガイドラインを守ってまでやる必要はない」と説明した。
江の島のビーチは、江の島付近を境に東側にある「片瀬東浜海水浴場」と、西側の「片瀬西浜・鵠沼海水浴場」の2つ。近藤さんによると、紀伊国屋旅館を含む27事業者で「東浜海水浴場」を管理する営業組合は、今年の海水浴場開設を見送ると決定した。「西浜・鵠沼」側の組合も見送りが濃厚で、今年は江の島付近の海から「海水浴場」が消える可能性がある。
江の島は東京五輪のセーリング会場で、近藤さんは「五輪があれば、海水浴客も来ると期待していた」と肩を落とした。このほか、市内では「辻堂海水浴場」の組合が「江の島の動きを見て考える」としている。
湘南では「日本初の海水浴場」とされる大磯海水浴場が「ガイドラインを守りながらの運営は困難」（大磯町）と開設を断念。茅ケ崎市の「サザンビーチちがさき」も既に中止を発表。鎌倉市や逗子市の海水浴場は「検討中」としている。
緊急事態宣言は解除されたが、湘南の夏には新型コロナの影響が残りそうだ。
![湘南から「海の家」消える？今夏の海水浴場設置中止、続々発表…県ガイドライン「厳しい」 [ひよこ★]->画像>3枚](https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/05/28/jpeg/20200527s00042000371000p_view.jpg)
湘南の今夏の主な海水浴場設置状況
Photo by スポニチ
![湘南から「海の家」消える？今夏の海水浴場設置中止、続々発表…県ガイドライン「厳しい」 [ひよこ★]->画像>3枚](https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/05/28/jpeg/20200527s00042000363000p_view.jpg)
神奈川県の主な海水浴場設置ガイドライン
Photo by スポニチ
[ 2020年5月28日 05:30 ]
緊急事態宣言が解除され、片瀬西浜海岸の水辺で遊ぶ人たち
Photo By スポニチ
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、神奈川県の湘南地区で今夏の海水浴場の開設中止が相次いで決まっている。県が開設条件として作成した「海水浴場運営ガイドライン」を守るのは「難しい」と自治体や海水浴場組合などが判断した。夏の風物詩である海の家が“消滅危機”にある。
ガイドラインは海の家に対し、完全予約制やイベントの中止、椅子やテーブルの間隔を広くすることなどを要請。ビーチではソーシャルディスタンス（社会的距離）確保のために目印を設置し、ライフセーバーにはフェースシールドの装着などを求めている。
観光名所として人気の江の島（藤沢市）が目の前にある「片瀬東浜海水浴場」で、海の家を毎年開いてきた「紀伊国屋旅館」の近藤和仁さんは「県は（海の家を）やるなと言いたくてガイドラインを出したんでしょう」とガックリ。大正時代から約100年続く海の家を今年は見送ると決め、その理由を「ここ数年は若者客が減り、海の家はもうからない。厳しいガイドラインを守ってまでやる必要はない」と説明した。
江の島のビーチは、江の島付近を境に東側にある「片瀬東浜海水浴場」と、西側の「片瀬西浜・鵠沼海水浴場」の2つ。近藤さんによると、紀伊国屋旅館を含む27事業者で「東浜海水浴場」を管理する営業組合は、今年の海水浴場開設を見送ると決定した。「西浜・鵠沼」側の組合も見送りが濃厚で、今年は江の島付近の海から「海水浴場」が消える可能性がある。
江の島は東京五輪のセーリング会場で、近藤さんは「五輪があれば、海水浴客も来ると期待していた」と肩を落とした。このほか、市内では「辻堂海水浴場」の組合が「江の島の動きを見て考える」としている。
湘南では「日本初の海水浴場」とされる大磯海水浴場が「ガイドラインを守りながらの運営は困難」（大磯町）と開設を断念。茅ケ崎市の「サザンビーチちがさき」も既に中止を発表。鎌倉市や逗子市の海水浴場は「検討中」としている。
緊急事態宣言は解除されたが、湘南の夏には新型コロナの影響が残りそうだ。
湘南の今夏の主な海水浴場設置状況
Photo by スポニチ
神奈川県の主な海水浴場設置ガイドライン
Photo by スポニチ
