アパレル大手のTSIホールディングスが13日発表した2020年2月期の連結決算は、営業利益が前の期比97%減の7000万円だった。営業減益は2年ぶり。暖冬の影響で利幅の厚い冬物衣料の販売が落ち込んだ。値引き販売を増やしたことで採算が悪化した。
売上高は3%増の1700億円。前の期に買収したカジュアル衣料店の上野商会(東京・渋谷)が寄与した。最終損益は21億円の黒字(前の期は1億8500万円の赤字)だった。投資有価証券の売却益などが収益を押し上げた。
21年2月期の業績見通しは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が合理的に見通せないため未定とした。3月の既存店売上高は前年同月と比べ35%減った。緊急事態宣言を受け、国内の約6割にあたる600店以上を休業している。
2020/4/13 20:30
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57989330T10C20A4DTA000/